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ヒトラー・マネー
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
真実は小説よりも〜
(2008-07-03)
ドイツの史上最大の通貨偽造“ベルンハルト作戦”の詳細な全容を描いたノンフィクション。絶滅収容所、奴隷収容所と言ったナチの暗部無しに語れない話なのだが、英独を中心とした多国間の駆け引きは非常に人間臭く、時にはユーモラスな趣さえ感じられる。
戦争と言う極限状態の中、人間のエゴと本性がむき出されたためだろう。
全体像がつかめればいう事なし!
(2008-05-07)
ナチスの偽札作戦である「ベルンハルト」作戦について詳述した本。筆者の入念な取材をもとにした臨場感あふれる記述にどんどん引き込まれる。また、翻訳物にありがちな外国人の人名の不慣れからくる誰が誰だか分からなくなる混乱も、最初に人名が登場するとき重点的に記述されており、ほとんどない。
ただ、作戦がイギリス経済に与えた影響、実際偽札の何割ぐらいが使われたかなどの、全体像がつかめない点が☆1つ減で4つ。
『大脱走』とか『007』が好きな、戦争映画、スパイ映画好きの人にオススメ
(2008-01-27)
アカデミー外国語映画賞にノミネートされた映画『ヒトラーの贋札』を観て、ベルンハルト作戦のことをもっと知りたくなり、この『ヒトラー・マネー』を読みました。
強制収容所での贋札づくりに焦点を絞っていて、それが映画として面白かったが、贋ポンド、偽ドルが実際、どんな風に使われていたのか、偽札の行方とか、いろんな謎が気になってしまい、本当のところはどうなの?と、この本を読まずにはいられなくなりました……。
手嶋龍一著『ウルトラダラー』の北朝鮮のように、国家が本気で紙幣偽造するなんてことが、本当にあったなんて、驚きです。犯罪も国家ぐるみだとすごいことになるのだなあ、と。
考えてみれば、普段使っているお金って、実態がないわけで、電子マネーなんて偽札みたいなもの。偽札でも流通すればそれは本物なわけです。経済なんて信用だけで成り立っているのだなあと、つくづく思います。マネーゲームなどというけど、お金って所詮はヴァーチャルなものなのだと、思いました。
イングランド銀行は面子にかけて、偽5ポンド紙幣の存在を、認めなかったから、『ベルンハルト作戦』のことを僕らは知らずにいた。戦後何十年もたってやっと公開されてきた機密情報をもとにこの本は書かれたらしい。
SSの内部事情、第2次世界大戦の時の諜報活動とか、戦後のモサドのこととか、知らなかったことがいっぱいで、すごく勉強になったし、刺激の強い本でした。
おもしろいが食いたらない
(2008-01-18)
親衛隊将校クリューガーには苦悩も葛藤もない。あるのは狡猾な計算だけだ。結果的にユダヤ人の命を救ったといっても、用が済めば殺すつもりでいたし、ユダヤ人が救われたのはクリューガーのおかげではない。「シンドラーのリスト」とは真逆の話だ。
ナチ親衛隊の暗躍ぶりがよくわかるが、命と引き替えに親衛隊に協力させられたユダヤ人の苦悩が伝わってこないのが難点。
それにしても英国銀行は情けない。この事実が長らく明らかにされなかったのは、銀行のメンツを守るためだったのか。
ドイツ情報部の数少ない成功した作戦
(2008-01-12)
第二次世界大戦の情報戦ではドイツ軍はエニグマが完全解読されていた為ことごとく失敗しているがその中で成功したのが在オランダ対情報課ヘルマン・ギスク中佐の「北極」作戦(1942年〜43年秋まで53名の情報員、570個コンテナと150個の小包を確保)とこの本のベルンハルト作戦(偽5ポンド紙幣偽造)ぐらいでは無いだろうか?
ユダヤ人の紙幣偽造犯罪者や印刷工など技術者を集め専門家でも見分けが付かない偽造紙幣の製造から結末そしてその後までが書かれているが、なかでも面白いのは犯罪を国家組織で行なう行為がいつしかベルンハルトとユダヤ人技術者の間に「完璧な偽札」を作り上げる喜びと連帯感が生じている点だと思います。
専門家でも完全に脱帽し5ポンド紙幣の発行停止させたこの作戦については過去に筑摩書房の「世界ノンフィクション全集」に在っただけで今回この作戦が別の作者で読めたのはうれしいく瞬く間に読み終えたしまいました。
おすすめ度:
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ドイツの史上最大の通貨偽造“ベルンハルト作戦”の詳細な全容を描いたノンフィクション。絶滅収容所、奴隷収容所と言ったナチの暗部無しに語れない話なのだが、英独を中心とした多国間の駆け引きは非常に人間臭く、時にはユーモラスな趣さえ感じられる。
戦争と言う極限状態の中、人間のエゴと本性がむき出されたためだろう。
全体像がつかめればいう事なし!
ナチスの偽札作戦である「ベルンハルト」作戦について詳述した本。筆者の入念な取材をもとにした臨場感あふれる記述にどんどん引き込まれる。また、翻訳物にありがちな外国人の人名の不慣れからくる誰が誰だか分からなくなる混乱も、最初に人名が登場するとき重点的に記述されており、ほとんどない。
ただ、作戦がイギリス経済に与えた影響、実際偽札の何割ぐらいが使われたかなどの、全体像がつかめない点が☆1つ減で4つ。
『大脱走』とか『007』が好きな、戦争映画、スパイ映画好きの人にオススメ
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強制収容所での贋札づくりに焦点を絞っていて、それが映画として面白かったが、贋ポンド、偽ドルが実際、どんな風に使われていたのか、偽札の行方とか、いろんな謎が気になってしまい、本当のところはどうなの?と、この本を読まずにはいられなくなりました……。
手嶋龍一著『ウルトラダラー』の北朝鮮のように、国家が本気で紙幣偽造するなんてことが、本当にあったなんて、驚きです。犯罪も国家ぐるみだとすごいことになるのだなあ、と。
考えてみれば、普段使っているお金って、実態がないわけで、電子マネーなんて偽札みたいなもの。偽札でも流通すればそれは本物なわけです。経済なんて信用だけで成り立っているのだなあと、つくづく思います。マネーゲームなどというけど、お金って所詮はヴァーチャルなものなのだと、思いました。
イングランド銀行は面子にかけて、偽5ポンド紙幣の存在を、認めなかったから、『ベルンハルト作戦』のことを僕らは知らずにいた。戦後何十年もたってやっと公開されてきた機密情報をもとにこの本は書かれたらしい。
SSの内部事情、第2次世界大戦の時の諜報活動とか、戦後のモサドのこととか、知らなかったことがいっぱいで、すごく勉強になったし、刺激の強い本でした。
おもしろいが食いたらない
親衛隊将校クリューガーには苦悩も葛藤もない。あるのは狡猾な計算だけだ。結果的にユダヤ人の命を救ったといっても、用が済めば殺すつもりでいたし、ユダヤ人が救われたのはクリューガーのおかげではない。「シンドラーのリスト」とは真逆の話だ。
ナチ親衛隊の暗躍ぶりがよくわかるが、命と引き替えに親衛隊に協力させられたユダヤ人の苦悩が伝わってこないのが難点。
それにしても英国銀行は情けない。この事実が長らく明らかにされなかったのは、銀行のメンツを守るためだったのか。
ドイツ情報部の数少ない成功した作戦
第二次世界大戦の情報戦ではドイツ軍はエニグマが完全解読されていた為ことごとく失敗しているがその中で成功したのが在オランダ対情報課ヘルマン・ギスク中佐の「北極」作戦(1942年〜43年秋まで53名の情報員、570個コンテナと150個の小包を確保)とこの本のベルンハルト作戦(偽5ポンド紙幣偽造)ぐらいでは無いだろうか?
ユダヤ人の紙幣偽造犯罪者や印刷工など技術者を集め専門家でも見分けが付かない偽造紙幣の製造から結末そしてその後までが書かれているが、なかでも面白いのは犯罪を国家組織で行なう行為がいつしかベルンハルトとユダヤ人技術者の間に「完璧な偽札」を作り上げる喜びと連帯感が生じている点だと思います。
専門家でも完全に脱帽し5ポンド紙幣の発行停止させたこの作戦については過去に筑摩書房の「世界ノンフィクション全集」に在っただけで今回この作戦が別の作者で読めたのはうれしいく瞬く間に読み終えたしまいました。
>>>詳しくはヒトラー・マネー
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