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カスタマーレビュー
おすすめ度:
「メスグロヒョウモンの日は君にもあったでしょう」
(2008-11-04)
これエッセイだよな(ひとりごと)
確かにいかにも科学者らしい文章だし、表現がワカリヤススギル。でもね。でもね。でもね。
茂木さん、こんど小説仕立てで一発かましてみてよ。最近いそがしすぎてダメかなぁ。
内藤礼さんにすばらしい解説書かせたから星ゴッつ^^。
その後の著作の方が整理されていて、より深いところまで描写されている。
(2008-02-17)
そういうわけなので、本書を読む意味は、本書の内容だけから判断すると、あまりない。ただ、現在の著作を知る読者が、著者の若かりし頃を知りたい‥という欲求を抱いたのであれば、読んでも良いかも知れない。
青壮年時代の著者の苦悩がこちらの心にまで突き刺さる
(2008-01-27)
「脳はニューロンが一千億個集まった複雑な機械であり、人間の心は脳内現象にすぎない」
との認識に立つ脳科学者である著者が、
「脳内現象である人間の心とは、いったい何なのか?」
と言う問いに対する、著者自身の30歳代前半当時の思索をまとめたエッセイです。エッセイでありながらその内容は深い思索に富んでいます。
この広大な宇宙の中の地球と言う惑星に生命が生まれ、そして何十億年もの自然の営みの末に生まれた「私」とはいったい何なのか?人は多かれ少なかれ、この人間存在の究極に関わる問いを心に抱きつつ、生きてそして死ぬのです。この冷徹な事実を前に科学は何ができるのか?青壮年時代の著者の苦悩がこちらの心にまで突き刺さります。
個人的な話をしますと、死後の自分の不存在に対する不条理感は、あるときは私の心を占領し私を不安のどん底に突き落とし、あるときは日常の忙しさのために心の片隅に追いやられたりしながらも、中学生以来ずっと私の心を離れていません。そのような有限の命しか持ち得ない人の心は、しなしながらこの無限とも思える世界の謎を解き明かす能力を秘めている、との信念が著者との間で共有できる幸せは、なにものにも代え難いものがあります。
文庫版あとがきによると、本書は第三章「オールタード・ステイツ(臨死体験)」と言う特定の問題に脳科学からメスを入れた内容に限定されるはずだったとのことですが、本書の価値は皮肉なことにそれ以外の章にあります。誤解を恐れずに極言すると、本来出版の条件になっていた第三章は本書から省いても構いません。というか、省いた方がより著者の心の在り方が直接的に読者に届くと思います。出版業界の商業主義に対してあくまでも自分の意思を貫いた著者に拍手を送りたいです。
最後に少々私見上の飛躍を許してもらえば、意識をこの脳と言う局限化された臓器から解き放つ事が技術的に可能になれば(自然法則に反しなければ人が想像可能なことは必ず実現する)、人はこのあまりにはかない肉体の束縛から解き放たれる時がくるでしょう。それが人にとって幸せかどうかも含めて、そう言ったことなども著者と対話してみたいものです。
茂木健一郎の「青の時代」。
(2007-03-19)
いまや多くの人にその存在を知られている、少壮の脳の専門家・茂木健一郎の、若き日のさまざまな考察、心情をつづった書。
この本を上梓した当時、彼はまだ30代そこそこであった。そこに見えるのは脳の問題だけでなく、生と死にまつわる問題や、いろいろな物事に対し、迷いや葛藤、不安を抱いて苦悩する彼の、あまりにもナイーヴな姿である。この本の中の茂木は非常に青く、痛々しいほどに魂を震わせている。その魂の震えが、読む者の肺腑をぐっとえぐる。この書は、まさにピカソならぬ茂木の「青の時代」ともいうべき青春の書である。
この本には、脳科学者としてだけでなく、人生を深く洞察する哲学者として、既にその片鱗を現わしている彼の姿が、彼自身の言葉を通して描かれている。
優れた科学者はその内面に哲学者としての顔を持っている。茂木健一郎もすでにそれら優れた人達の系譜の中に入っている。その確たる証拠の一つが本書である。
ノホホンとした、それでいて切れ味鋭い哲学者
(2007-03-17)
この方を読もうと思ったきっかけは村上春樹さんがフランツ・カフカ賞を取った時のコメントが、「春樹作品とカフカ作品の共通点を一言で言えば、何故だか分からないけど主人公がモテる事です」と言っていて、的確だなァと思い興味を持ちました。
これが当たりでした!哲学的問い掛けを『脳』をキーワードに正面から向かいあっています、分かりやすい言葉を用いて、またはちょっと刺激的なあるいはキャッチーな言葉使いで。
タイトルも刺激的ですが、各章の見出しもいい言葉です。
心とは何か?私とは何なのか?人生の目的とは?臨死体験は何故おこるのか?宗教的天才とは?ビートルズを楽しめる我々とはどんな存在なのか?等々を茂木さんが考察していきます。答えのあるもの無いものいろいろありますが、答えを出すべく思考するその在り方に共感できました。なるべく多くの可能性を否定しないで煮詰めるやり方が良かったです。
著者はこの本を書いた時が30代だったそうですが、ちょっと若い30代なんですけど、そこもまた良い味でよかったです。
おすすめ度:
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これエッセイだよな(ひとりごと)
確かにいかにも科学者らしい文章だし、表現がワカリヤススギル。でもね。でもね。でもね。
茂木さん、こんど小説仕立てで一発かましてみてよ。最近いそがしすぎてダメかなぁ。
内藤礼さんにすばらしい解説書かせたから星ゴッつ^^。
その後の著作の方が整理されていて、より深いところまで描写されている。
そういうわけなので、本書を読む意味は、本書の内容だけから判断すると、あまりない。ただ、現在の著作を知る読者が、著者の若かりし頃を知りたい‥という欲求を抱いたのであれば、読んでも良いかも知れない。
青壮年時代の著者の苦悩がこちらの心にまで突き刺さる
「脳はニューロンが一千億個集まった複雑な機械であり、人間の心は脳内現象にすぎない」
との認識に立つ脳科学者である著者が、
「脳内現象である人間の心とは、いったい何なのか?」
と言う問いに対する、著者自身の30歳代前半当時の思索をまとめたエッセイです。エッセイでありながらその内容は深い思索に富んでいます。
この広大な宇宙の中の地球と言う惑星に生命が生まれ、そして何十億年もの自然の営みの末に生まれた「私」とはいったい何なのか?人は多かれ少なかれ、この人間存在の究極に関わる問いを心に抱きつつ、生きてそして死ぬのです。この冷徹な事実を前に科学は何ができるのか?青壮年時代の著者の苦悩がこちらの心にまで突き刺さります。
個人的な話をしますと、死後の自分の不存在に対する不条理感は、あるときは私の心を占領し私を不安のどん底に突き落とし、あるときは日常の忙しさのために心の片隅に追いやられたりしながらも、中学生以来ずっと私の心を離れていません。そのような有限の命しか持ち得ない人の心は、しなしながらこの無限とも思える世界の謎を解き明かす能力を秘めている、との信念が著者との間で共有できる幸せは、なにものにも代え難いものがあります。
文庫版あとがきによると、本書は第三章「オールタード・ステイツ(臨死体験)」と言う特定の問題に脳科学からメスを入れた内容に限定されるはずだったとのことですが、本書の価値は皮肉なことにそれ以外の章にあります。誤解を恐れずに極言すると、本来出版の条件になっていた第三章は本書から省いても構いません。というか、省いた方がより著者の心の在り方が直接的に読者に届くと思います。出版業界の商業主義に対してあくまでも自分の意思を貫いた著者に拍手を送りたいです。
最後に少々私見上の飛躍を許してもらえば、意識をこの脳と言う局限化された臓器から解き放つ事が技術的に可能になれば(自然法則に反しなければ人が想像可能なことは必ず実現する)、人はこのあまりにはかない肉体の束縛から解き放たれる時がくるでしょう。それが人にとって幸せかどうかも含めて、そう言ったことなども著者と対話してみたいものです。
茂木健一郎の「青の時代」。
いまや多くの人にその存在を知られている、少壮の脳の専門家・茂木健一郎の、若き日のさまざまな考察、心情をつづった書。
この本を上梓した当時、彼はまだ30代そこそこであった。そこに見えるのは脳の問題だけでなく、生と死にまつわる問題や、いろいろな物事に対し、迷いや葛藤、不安を抱いて苦悩する彼の、あまりにもナイーヴな姿である。この本の中の茂木は非常に青く、痛々しいほどに魂を震わせている。その魂の震えが、読む者の肺腑をぐっとえぐる。この書は、まさにピカソならぬ茂木の「青の時代」ともいうべき青春の書である。
この本には、脳科学者としてだけでなく、人生を深く洞察する哲学者として、既にその片鱗を現わしている彼の姿が、彼自身の言葉を通して描かれている。
優れた科学者はその内面に哲学者としての顔を持っている。茂木健一郎もすでにそれら優れた人達の系譜の中に入っている。その確たる証拠の一つが本書である。
ノホホンとした、それでいて切れ味鋭い哲学者
この方を読もうと思ったきっかけは村上春樹さんがフランツ・カフカ賞を取った時のコメントが、「春樹作品とカフカ作品の共通点を一言で言えば、何故だか分からないけど主人公がモテる事です」と言っていて、的確だなァと思い興味を持ちました。
これが当たりでした!哲学的問い掛けを『脳』をキーワードに正面から向かいあっています、分かりやすい言葉を用いて、またはちょっと刺激的なあるいはキャッチーな言葉使いで。
タイトルも刺激的ですが、各章の見出しもいい言葉です。
心とは何か?私とは何なのか?人生の目的とは?臨死体験は何故おこるのか?宗教的天才とは?ビートルズを楽しめる我々とはどんな存在なのか?等々を茂木さんが考察していきます。答えのあるもの無いものいろいろありますが、答えを出すべく思考するその在り方に共感できました。なるべく多くの可能性を否定しないで煮詰めるやり方が良かったです。
著者はこの本を書いた時が30代だったそうですが、ちょっと若い30代なんですけど、そこもまた良い味でよかったです。
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